『差別の哲学入門』5刷記念トークイベント開催決定!2/20、2/28、3/6 詳細は続きをお読みください

『差別の哲学入門』(アルパカ)5刷記念トークイベントのご案内(正式告知や申込は1月上旬開始予定)
▼2021年の『差別の哲学入門』(池田喬・堀田義太郎著)刊行以来、大変ご好評いただき版を重ねることができました。そこで5刷を記念してトークイベントを開催します。
私たちは、日常にあふれる差別的な行為を無自覚なうちにしていたり、相手に悪意はないようにみえて差別を受けていたりします。そのことで深く傷ついたり、許せない思いをもったりします。本書ではこのような差別について日本では初めて哲学的な考え方を一般の方にもわかるようにまとめました。今回のトークイベントでは、刊行から4年たった現在、今日的に差別について重要なテーマをとりあげ、ゲストの方を迎えそのテーマについてじっくりお話をお聞きし、改めて本書の意義についてお話をお聞きします。ぜひご参加ください。

▼会場 Readin’ Writin’ BOOK STORE東京都台東区寿2-4-7
▼開催方法:会場とオンラインのハイブリッド開催
▼参加費:1000円(会場・オンライン共)
*オンラインはZOOM使用で1週間のアーカイブ配信あり
▼主催:Readin’ Writin’ BOOK STORE
▼協力:アルパカ(www.alpaca.style)
▼申込先:正式告知や申込は1月上旬開始予定です。今しばらくお待ちください

▼第1回 「排外主義を考える」
日時:2026年2月20日(金)18:30開場 19:00開始- 20:30終了予定
トークセッション 池田喬×堀田義太郎
*昨年(2025年)の参議院選挙の際に起きた外国人への露骨な排外主義は選挙の争点にもなりました。排外主義的メッセージが政党から発言され、それを支持する人々や、関心を持つ人々が多く現れました。『差別の哲学入門』が最初に発行されてから4年が経った今、日本における差別はより露骨な様相を呈してもいます。まず1回目はこの排外主義と差別の関係をとりあげて考えてみます。
池田 喬(明治大学文学部教授)専門は哲学・倫理学(現象学・差別論)
堀田義太郎(東京理科大学教養教育研究院教授)専門は哲学・倫理学(生命倫理学・差別論)

▼第2回 「ルッキズムは差別なのか」
日時:2026年2月28日(土)18:30開場 19:00開始- 20:30終了予定

トークセッション 西倉実季×池田 喬
*人を容姿で判断したり、お笑いで人の容姿をネタにして笑ったり、美醜論で好みを言ったり。しかし、現在では、多くの現場でルッキズムとして問題になっています。いったいルッキズムの何がどのように問題なのか、ルッキズム研究の第一人者の西倉実季さんをお招きして、ルッキズムと差別についてどう考えていけばいいのか著者と話し合います。
ゲスト:西倉実季(東京理科大学教養教育研究院教授)専門は社会学 (外見差別、美的労働、ライフストーリー研究) 。
著書に『ルッキズムってなんだろう?』(平凡社)顔にあざがある女性たち』(生活書院)等

▼第3回「差別に対して(社会学でもなく法学でもなく)哲学はなにができるのか」
日時:2026年3月6日(金)18:30開場 19:00開始- 20:30終了予定
トークセッション 佐藤岳詩×堀田義太郎
*差別はこれまで社会学や法学で多く議論されてきました。差別は、時に裁判による解決が求められるような、具体的な被害者が存在する深刻な社会問題なので、社会学や法学が取り組むのにふさわしく、「答えのない問題を扱う」とも言われる哲学とは相性が悪いようにも見えるかもしれません。しかし、著者の二人は哲学(や倫理学)にできることがあると考えて本書を書きました。そこで第3回はメタ倫理学が専門である佐藤岳詩さんと、差別について哲学に何ができるのか/できないのかについて語り合います。
ゲスト:佐藤岳詩(専修大学文学部教授)専門はメタ倫理学、応用倫理学。
著書に『20世紀のオックスフォードでメタ倫理学はいかに発展したか(上・下)』(勁草書房)『「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える』 (光文社新書) 等